ナースマンの日常

子育てに奮闘中の男性看護師が集中治療で働く日常を綴ります

私の病院でやっている【退院調整】と私が思う家族の適当な考え方

こんにちは、ヒカルです。

看護師の皆さん、最近は患者さんの入院後の治療だけでなく、入院時から退院のことを考えていますか?今ではもう当たり前になっていることですが、入院初日から家族が退院後に自宅で受け入れられるのかなど確認していきますよね。

今日は、私の病院でやっている退院調整で行っていることや、家族に対する思いを記事にしていきたいと思いますので共感していただけたら嬉しいです!

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はじめに

退院調整とは

患者さんやその家族の意向を確認し、医師や看護師、医療相談員(MSW)と退院後の行き先を確認し、必要であれば社会資源の提供をしていくことです。

当たり前ですが、病院に入院した患者さんは治療し、具合が良くなれば無事に自宅に退院となります。しかし、患者さんの状態によっては退院時に介護が必要なこともあり、自宅では生活することができないこともあります。

私達医療従事者は、それを入院時に予測し、家族にもしもそのような状態であった時に自宅で見ることができるかを確認していきます。

そして、ある程度家族の状況を確認し、退院後の方向性を考えていくのです。

私の病院でも、退院調整を行っていますが、急性期の病棟なので救急の患者さんが全てです。予定入院はありません。そうすると、退院調整がとても大切になってくるんです。

救急の患者さんは、外傷による骨折や頭部外傷による意識障害、脊髄損傷による麻痺などの患者さんが多く、患者さんの退院後が自宅ではないことが多いのです。

そして、患者さんの家族は急な入院なので、退院後のことなんて考えられないんですね。

そんな時は、無理に退院後の話はせずそっとしておくことが大切です。しかし、退院調整の記録やカンファレンスを早めにやらないと加算がとれないのも事実ですので、翌日以降でも少しづつ自宅の状況を確認していきます。

退院調整に必要なのは退院調整看護師と医療相談員

退院調整看護師とは

カンファレンスをする時に、退院調整看護師が必要になります。これは、特別な資格が必要ではないのですが、介護のことや社会資源などの知識があるとカンファレンスに置いて力を発揮します。

今では、退院支援看護師のスキルアップの研修があるので、そこに参加してスキルを向上させるのも良いと思います。

医療相談員とは

医療相談員とは、医療ソーシャルワーカー(MSW)とも言われています。この存在がなければ、患者さんの行き先を決めていくことができないと言っても過言じゃないです。

医療相談員は、患者さんと家族がより良い生活を送れるように、社会福祉を援助していく職種です。老人ホームや療養型の病院、回復期の病院への橋渡しをしてくれるため、医療相談員の力なしでは、患者さんをスムーズに退院させることが出来ないのです。

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退院できない問題がある

ここで、退院するにあたっての問題があります。

それは家族の受け入れです。もともと、介護に慣れている生活ならばスムーズなのですが、今回の入院で介護が必要になってしまったりすると誰でも戸惑います。

もちろん、入院したばかりで今後のことなんてまだ考えられないということがほとんどですが、病院側も今後の可能性を家族に説明しますし、家で受け入れるのであればその調整を行います。

今日は、そんな退院まで考えている病院でも、いろいろな家族の考えでスムーズにいかないことがあるので、どんなことがあるかみていきたいと思います。

病院をホテルみたいに考えている

病院は治療、療養するところであって患者が良くなれば退院になるんです。

お金払っているから良いでしょ!という考えの家族がいますが、病院はホテルじゃありません。

お金を払って泊まりに来ているのではないのです。

入院が長くなると高齢な患者さんは体力が落ちたり、認知機能が落ちてくる場合があるので、家族の(自分勝手な)都合で退院をずっと先延ばしすることはしないでほしいです。

今の状態を安易に考えている

医師は、説明する時に最悪の状態を踏まえて話します。今元気そうでも、入院することで状態が変わることは多いです。

たまに、退院後に介護ができる人がいるかなど確認すると「いや、介護する人はいないけど大丈夫でしょう」と真剣に考えてくれない人がいます。

そうすると、いざ介護が必要になったときに、このまま帰られても困りますって言われますが、そうすると病院側もまた、1から退院調整をしていかなければなりません。

最初に言っていたのに何も考えていないとそうなるんですね。

大丈夫だろうと考えていると、退院のときにこんなはずじゃなかった、こんなになるなんて聞いていないってなってしまうんですよね。

なので、私達は入院時から退院後の家の状況も確認しているんです。家族なので私達以上に真剣に考えて下さい。

約束は守って話し合いに来てほしい

私達看護師は、退院まで調節するのに家族に連絡して、医師との説明する時間を設けたり、医療相談の方と面談するための調整をつけたりすることがあります。

そのため電話で連絡して家族の都合を聞いたり、医師の都合を聞いたりなどの仕事もします。医者が電話したほうが早くないか?って思うこともありますが、仕方ありません。

そんな中、時間の調整をつけたにもかかわらず、今日はやっぱりいけませんってドタキャンがあると、また1からやり直しです。しかも、話が進まないので退院の日も決まりません。

看護師も忙しい中やっているのです。

みなさんも忙しいのは分かりますが、約束は守っていただきたい。

病院から追い出されたって思わないでほしい

先程述べましたが、病院はホテルじゃありません。

患者の治療をして、できる限り家族の意向を聞いて退院を決めています。無理やり退院させているわけではないのです。

こんな状態で帰されてもって思うかもしれませんが、家族の人はそれに向き合って下さい。

まとめ

家で介護することは大変だと思います。病院にいれば負担も減るだろうし何かあっても大丈夫かもしれません。

しかし、入院している本人は病院にいたくているわけではないと思います。できる限り家に帰って過ごしたいと思う人がほとんどでしょう。

なので、家での負担が最小限になるように介護用品の準備や施設の提供をするのに病院側も考えていくので、わがまま言わずしっかり話し合っていきましょう!

では、また会いましょう\(^o^)/